ずいぶん前の話になるのですが、
「かなり投資をしてECサイトを作ったんだけど、たった3%のユーザーしか買ってくれない!」
と、困り果てて相談に来た人がいました。
結論から言いますと、ユニークユーザー数の3%も買ってくれるようなサイトであれば、かなりうまく出来ているサイトだと言えます。
5%買ってくれるようなら、それは圧倒的な成功事例だと言えますし、10%も買ってくれるようなら、まずは計算方法に間違いがないかどうかを確認するべきですね。
このご相談主は要するに、儲かっていないことが問題だったわけですが、論点とするべきは「3%しか買ってくれない」ことではなく、「3%も買ってくれているのに、どうして儲からないのか?」であったわけです。
このパターンがほとんどです。
3%も買ってくれるのであれば、あとは集客のボリュームを増やすことが課題になると言えます。
月に100人しか来ないサイトで3人買ってくれる状態でも、それはコンバージョン率3%ですし、もしそれが月に10万人の集客力を持てば、1,000人の人が買ってくれるわけです。理論上はですね。
一応、お断りしておくと、集客数が増えればコンバージョン率は下がります。目的に沿わない紛れ(=ノイズ)がその分、増えていくからです。
そもそも、コンバージョン率3%でも大成功と言えるインターネットの世界では、集客するためにかけてもいい予算は計算すれば出てきます。
3%のコンバージョン率だとすると、ひとりが商品を買ってくれるためには、34人の集客が必要であることがわかります。
そして、1ユーザーあたりの平均購買額が3,000円、粗利率が20%とすると、34人集めるために600円以上の予算がかかっていると、この段階で赤字になるわけです。
ひとり当たりの集客にかけられる予算の上限は、
600円÷34人=17.64円
であることがわかります。
例えばグーグルのアドワーズ広告だと1クリック1円から、オーバーチュアだと1クリック9円からですが、競争率の高いキーワードになると、1,000円を超えるものも珍しくなく、1万円を超えるものもあるそうです。
ここで事前の計算をせずに集客力のあるキーワードにどんどん入札していると、売れても儲からないという悲しい現実に直面することになってしまうのは明白ですね。
そもそもの原価を見直すか、販売価格を見直すか、集客のための予算を見直すか、いずれかの施策が必要になってきます。
インターネットでの成果(=コンバージョン)といえば、「購入」「会員登録」「お問合せ」の3つが代表的なものになりますが、いずれの場合も、まずは1%あれば上々だと思ったほうがいいでしょう。
規模が小さくても、インターネットの世界なら勝てるチャンスがある!とはよく言われることですが、既に成功している多くのサイトはこうしたデータをノウハウとして蓄積しています。
たしかにインターネットの世界は会社の規模感に関わらず勝負ができるフィールドではありますが、なんのノウハウもなしに作ったものが、改善もなく偶然うまくいってしまうほど、甘いものではないのです。
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