MovableType、業界ではMT(エムティー)と略称で呼ばれることの多いシステムパッケージで、その柔軟性の高さから、手軽なCMSのインフラとして活用されます。
もともと、商用で使う場合にはライセンス料を支払う必要があったのですが、現在ではMTOS(MovableType OpenSource)という無料で使えるバージョンが出て、ますますお手軽になりました。
MovableTypeはもともとブログシステムとして開発され、発展してきたものなので、単体だと、ちょっと弱い部分もあります。
たとえば、記事一覧(カテゴリページ)で、10件ずつページを分けて整理する、というような気の利いたことも、もともと備わっている機能では提供されませんし、カテゴリごとにページの体裁を変えようと思ったら、ちょっと工夫した作り込みが必要だったりします。
それでもMovableTypeには世界中の猛者が自作し、公開しているプラグインが豊富にあり、だいたい「こんなことしたいんだけど…」と思えば、たいてい実現するためのプラグインが見つかります。検索センスが問われるところですが。
例えばこのサイトロジックの各種記事についても、MovableTypeで手軽に投稿できるようにカスタマイズしたシステムで作成されていますが、使っていて一番重宝するのは、こうした記事本文を埋め込むだけではなくて、ページタイトルやH1タグ、パンくずリンク、メタディスクリプションなど、各ページ固有の情報を埋め込むべき部分も自動的に埋め込むようにカスタマイズできることです。(こうしたシステムならできて当然ではありますが)
これはSEO対策を施す上で、非常に便利な使い方です。MTに最初から備わっているテンプレートだと、SEOには弱いので、オリジナルのテンプレートを作る必要はありますが、最初にしっかりとしたテンプレートのカスタマイズを行っておけば、手軽な操作による「更新頻度の高さ」、「インデックス数増加」を実現し、非常に効率的な運用で理想的なSEO対策を実現できます。
また、MovableTypeではスタイルシートやJAVASCRIPTファイルはもちろんのこと、PHPプログラムまで吐き出すことが可能です。
MovableTypeには独自のMTタグというものがあって、
<$MTArchiveTitle$>
<MTIfNonZero tag="CategoryCount">
といった「なにこれ?」みたいな命令文を使うわけですが、これをPHPプログラムの中に組み込んでしまうことも可能です。
たとえば、
<? $title = "<$MTArchiveTitle$>"; ?>
という要領でMTテンプレートに書き込んでやると、ページごとに個別のタイトル文字列を変数としてPHPプログラムに渡すことができます。
個人的には、MTとPHPの組み合わせは最高にクールだと思っているんですが、知り合いのプログラマー数人に聞くと、「MovableTypeなんて・・・」と、最初から関心なし、みたいな人ばかりで、触ってみたこともないなんて、もったいないなあと思います。
もちろん、やろうと思えばMTと同じことは、PHPだけで作ることも可能なので、プログラマーとしてパッケージに頼ることはプライドが許さないということかもしれません。
サーバーへのインストールや独自のMTタグを覚える必要があるなど、決して手軽に扱える種類のものではありませんが、付属のテンプレートでブログを運用するくらいなら簡単ですし、興味のある方はぜひ一度、挑戦してみてはいかがでしょうか?
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